「介護の資格の種類と取得方法を徹底解説!あなたにぴったりの資格を見つけよう」
この記事ではこれから介護職に転職しようと考えている方も、キャリアアップの為に資格取得を検討している方にもご覧になっていただける内容になっています。
①. 介護職の資格の重要性
介護職は超高齢化社会の進展と共に需要が増え続けており、無資格で働ける介護施設もありますが、やはり資格を持っていることで専門職として職場での信頼や待遇UPが見込めます。介護の資格を取得することは、専門性を高めると同時に、今後のキャリアアップの大きなステップにもなります。この記事では介護職に関連する主な資格の種類と、その取得方法をわかりやすく紹介します。
②.介護の資格の種類
介護職に関連する資格には、いくつかの種類があり、仕事内容やキャリアに応じて選ぶことができます。代表的な資格を紹介します。
②-1 介護職員初任者研修
概要: 介護職員初任者研修は、介護職を始めるための基本的な資格であり、最も一般的な介護のスタート資格です。以前は「ヘルパー2級」として知られていました。
取得方法: 指定の研修機関で通学学習+自宅学習で約130時間のカリキュラムを受講し、修了試験を合格することで資格を取得できます。受講費用はおおよそ5万円〜10万円程度。
学習期間:約1~4か月
特徴: 介護業務の基本的な知識や技術を学ぶことができ、未経験からスタートする場合には必須の資格です。
②-2実務者研修
概要: 実務者研修は、介護福祉士国家試験を受験するために必須の資格です。
介護職としてのキャリアアップ・スキルアップを目的としているため、質の高い介護を提供するために、より実践的な知識と技術を学びます。
介護職に必要な課程や認知症について学び、生涯にわたり介護の専門家としてスキルを向上させる講座です。
取得方法: 実務者研修は、指定の研修機関で450時間以上のカリキュラムを受けることが必要です。受講後、修了試験に合格することで資格を取得できます。
学習時間:無資格者の場合 6ヶ月・450時間以上の学習時間が必要
初任者研修・旧ホームヘルパー2級修了者の場合 約4か月・320時間(受講済の科目は免除され、免除される科目数は合計 9 科目で、自宅学習130 時間分が免除されます)
ホームヘルパー1 級修了者:約2か月 (450 時間の研修時間のうち 自宅学習355 時間が免除となり、受講が必要なのは「自宅学習1科目」と「スクーリング」のみ)
特徴: 介護福祉士の受験資格を得るために必要な資格で、実務者研修を取得しておくと、サービス提供責任者にもなれる為、現場でのスキルアップにもつながります。
②-3 介護福祉士
概要: 介護福祉士は介護職の中で最も専門性が高く、介護系資格の中で唯一の国家資格です。実務者研修を修了し、一定の実務経験を積んだ後に国家試験を受けて合格することで取得できます。
取得方法: 介護福祉士試験の受験資格として、
・実務経験(3年以上介護等の業務に従事した方)+実務者研修
・実務経験(3年以上介護等の業務に従事した方)+介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修
実務経験が3年以上必要です。毎年1月に開催される筆記試験に合格すると介護福祉士の資格を得ることができます。
特徴: サービス提供責任者やユニットリーダー等、介護業務のリーダー的な立場で働くことができ、キャリアの幅が広がる資格です。また、介護業務における人材育成などの指導や管理職を目指す方にとっても重要な資格です。後述するケアマネジャーの受験資格にも該当します。
番外編
②-4 介護支援専門員(ケアマネジャー)
概要: ケアマネジャーは、介護を必要としている人と介護サービスを提供する事業所や施設とを繋ぐ橋渡し的な役割を担う役割をもつ仕事です。
介護を必要とする方のケアプランを作成し、サービス提供を調整する専門職です。高齢者や障害者の福祉に関する知識を深め、実務経験を活かして働けます。
取得方法: ケアマネジャー試験の受験資格として国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得られ、ケアマネジャー試験に合格することで、資格を取得できます。
もしくは国家資格を保有していない場合でも、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として、受験資格に定められる相談援助業務に通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数があれば、受験資格が与えられます。
介護職のみでこの資格を目指すには介護福祉士の資格が必要になります。
特徴: ケアマネジャーは、居宅介護支援事業所や介護施設、地域包括支援センターで働くことができ、介護業務における調整役として活躍できます。
②-5 認知症ケア専門士
概要: 認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する更新制の資格で,認知症介護従事者の自己研鑚および生涯学習の機会提供を目的に設けられた資格です。
より専門的に認知症患者の心理や行動についての理解を深め、ケア方法を学びます。
取得方法: 認知症ケア専門士試験を受けるためには、資格の有無に関わらず、2015年4月1日~2025年3月31日の間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する人が受験対象となります。一次試験(web試験)と二次試験(論述試験)に合格し、倫理研修を受けると資格取得となります。
特徴: 認知症の患者をケアする際に重要なスキルが身につき、認知症専門の施設や部署での活躍が期待されます。
※但し、他の資格と比べて働くうえで必須資格ではない為、キャリア形成や給与UPに関係するかは微妙な資格です。
③.介護資格を取得するためのステップ
介護資格を取得するための大まかな流れを説明します。
③-1 自分に合った資格を選ぶ
自分のキャリアプランや希望する働き方に合わせて、取得したい資格を選びましょう。介護職員初任者研修から始めて、実務者研修→介護福祉士と徐々にステップアップする方法が一般的です。
③-2 資格取得のための講座に参加
資格を取得するためには、指定の研修機関での受講が必要です。お住いの地域で開催されている教室を検索して申し込みが出来ます。オンラインや通学の選択肢があるので、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
③-3 実務経験を積む
介護福祉士やケアマネジャー等、資格によっては実務経験が必要となることがあります。
③-4 試験を受ける
介護福祉士やケアマネジャー等、資格によっては、国家試験や専門試験が必要です。十分な準備をして試験に臨み、合格を目指しましょう。
④.まとめ
介護職における資格は、スキルアップやキャリアアップに欠かせない要素です。自分のキャリアや希望に合わせて、最適な資格を選んで勉強を始めましょう。また、資格を取得することで、より良い待遇や職場環境で働ける可能性が高まります。しっかりとサポートしてくれる研修機関を選び、焦らずステップアップを目指してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事で介護の資格取得方法やキャリアアップにお悩みの方のお助けができれば嬉しい限りです。